Archive: 6月, 2010

行政法の基本-重要判例からのアプローチ 第4版 著:北村和生 佐藤英世 佐伯彰洋 高橋明男

行政法の基本-重要判例からのアプローチ 2010.4 

 

行政法の基本-重要判例からのアプローチ 非常に読みやすい。重要判例を題材にして解きほぐしていく感じで、図解・図表等のビジュアル面もかなり良い。いくつかの基本書を切り貼りして寄せ集めた予備校本よりも理解しやすいと思う。行政法分野の予備校本は基本6法に比べるとデキが悪いから。

 

 ただし、議論の深いところまでは書かれていない。入門段階から学部レベルまでのつかえるが、新司法試験受験用にはやや不足。出版社コメントも「行政法をはじめて学ぶ学生、公務員試験受験生、各種試験対策」となっています。入門書よりは本格的ですが、いわゆる平易な基本書という位置づけ。

独占禁止法 第3版 著・編:金井貴嗣・川濵昇・泉水文雄 著:鈴木孝之・武田邦宣・田村次朗・土田和博・宮井雅明・山部俊文・和久井理子

独占禁止法 第3版 2010.6 

 

独占禁止法 2009年改正に対等した第3版。第2版補正版との比較で50頁増。

 

 泉水先生(神戸大)は新司法試験の試験委員です。ロースクールの講義・演習に対応すべく、全国12の主要なロースクールで経済法(または独占禁止法)の講義を行っている教授陣が執筆を担当しています。弘文堂ケースブックを解きつつ参照することがはじめから想定されている本で、事例を中心にして解説するので従来型テキストや一般的な概説書よりも理解しやすいでしょう。   

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民法総則 第8版(法律学講座双書) 著:四宮和夫 能見善久

民法総則 第8版 (法律学講座双書)  2010.4.28  

 

title  一般法人法の成立および民法典の法人関連規定の改正に完全対応。意思表示、時効等を中心に解説をより充実させた基本書の最新版。

 

 民法総則の最高水準「四宮総則」を、愛弟子の能美先生が手直しし続けられています。図解や初心者向けのかみ砕いた説明などは無縁です。

伊藤真の司法試験最短最速合格法 著:伊藤真

伊藤真の司法試験最短最速合格法 2010.6

 

titleこらから法曹を目指す方向け。まだ情報が少ない予備試験によって受験資格を得て新司法試験の受験する新しいルートについても説明されているようです。

科目別攻略や、論証パターンを用いる勉強法は従来通りです。

■■■ 2010/06/3 その他新刊法律書

詳解・債権法改正の基本方針 編:民法(債権法)改正検討委員会 商事法務

人権判例の新展開 著:安藤高行 法律文化社

演習ノート知的財産法 第3版 編:盛岡一夫 土肥一史

演習ノート知的財産法 第3版 2010.5 

 

演習ノート 知的財産法 大学、大学院等における知的財産法の演習用教材として、また、新司法試験、弁理士試験等の合格を目指す受験生に役立つ問題を選んだ「演習ノート」。法改正への対応と事例問題をいくつか入れ替え、内容の充実を図った第2版。
 法学書院の演習ノートシリーズは、一行問題、事例問題とその解説という構成で、従来から学部期末試験対策の正当派演習書として売れ続けている。新司法試験との関係でも、選択科目にはまだまだ演習書が少ないので、役立つ場面もあるだろう。

知的財産法判例教室 第4版  監修:正林真之

知的財産法判例教室 2010.4

 

知的財産法判例教室 本来は弁理士試験受験用。最高裁判例を中心にした重要判例を厳選して収録。論文試験で論述が必要な記載のみをエッセンスとしてまとめてある。重要判例を追加して第4版となった。弁理士試験の択一知識も載っている。

プラクティス国際法講義 編:柳原正治、森川 幸一、兼原敦子ほか

プラクティス国際法講義 2010.4  

 

title国際的原則が形成されてきた歴史的背景や経緯を詳しく書く。現行制度の基礎と体系の定着のためのプラクティス。

刑事事実認定の基本問題 第2版 

刑事事実認定の基本問題 第2版

 

編著:木谷明 著:半田靖史 米山正明 中川博之 朝山芳史 青木孝之 石塚章夫 門野博 木山暢郎 中里智美 家令和典 水野智幸 平城文啓 原田國男 植村立郎 2010.5

 

刑事事実認定の基本問題 木谷先生(法政大ロー教授、元東京高裁部総括判事)の古稀を機に、一線の刑事裁判実務家が事実認定の重要問題に迫る。

 

『刑事裁判の事実認定は、起訴された被告人の人生を決定的に左右する。長年刑事裁判官を務めた編著者ならびに第一線の刑事裁判実務家らが、事実認定の重要問題を鋭く論じる。新たに2項目を加えた第2版。』

事例演習民事訴訟法(法学教室ライブラリー) 著:遠藤賢治

事例演習民事訴訟法(法学教室ライブラリー)2008.10  

 

事例演習民事訴訟法『法学教室』の演習が単行本になりました。おなじみ法学教室ライブラリーシリーズです。具体的な事例からの論点抽出とあてはめを強く意識した演習書。長年民事裁判実務に携わってきた著者による解説が、条文-理論-実務を三位一体として理解させるという。

 

 今回の単行本化に際し、基礎事項の解説や発展問題などについて大幅加筆された。とくに、独習者への配慮がされ尽くされていると言って良いほど配慮されている。基礎的事項をいちいち確認し、発展的な課題も積極的に取り上げてあります。長文事例問題とその解説という構成。メジャー論点は漏れなく載っています。問題文の長さは、特別記事でわかるとおもいますが、旧試験以上、新試験以下の「ほどよい長さ」といえます。

 著者の遠藤先生は、最高裁判所調査官、司法研修所教官、法制審議会民法部会・倒産法部会各委員、司法試験考査委員、新司法試験考査委員を歴任。たしか、共同訴訟人独立の原則と主張共通・証拠共通の関係は第1回新司法試験での出題があったところでしたか。該当箇所を含めて、サンプル画像をアップしました。

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講義 民事訴訟

講義 民事訴訟

著:藤田広美 版:東京大学出版会 2007.12
新世代のための民事訴訟法スタンダード名著基本書の誕生基本書ではなく導入書わかりやすくて論理的

講義 民事訴訟法 藤田広美 注目。きら星のごとく登場した旧訴訟物理論の本。「民事訴訟法講義案(司法協会)」の著者による単独執筆である。民事訴訟法講義案は裁判所書記官研修所のテキストとして書かれているので、手続の細かい部分まで非常に詳しく書かれているが、本書ではその細かい部分を端折っている。
 元裁判官の経歴をもつ藤田広美先生が、裁判実務と法科大学院での講義経験を生かして、民訴の基本的構造と手続ルールを分りやすく解説する。何でも書いてあって調べるための辞書といった風のいわゆる基本書ではなく、同じ東京大学出版会の「内田民法」風であるといえば話が早いだろう。講義スタイルの「ですます調」で、初学者・独習者にもやさしい。要件事実について十分な解説があることも見逃せない。528頁、横書き、二色刷、旧訴訟物理論、実務色。

 

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要件事実ノート・要件事実ノート2 著:大江忠 法教育支援センター

要件事実ノート

著:大江忠 法教育支援センター 版:商事法務 2007.8

要件事実ノート 「紛争類型別の要件事実」について、読者、ロースクール生から寄せられた疑問を、 Q&A式で解答。名著「紛争類型別」の行間を埋める本。
 裁判実務とロースクールにおける指導経験をもとに、要件事実の第一人者が、ことごとく、そして、いちいち解説するので、要件事実論についての疑問点は氷解するでしょう。

 

 

 

 

要件事実ノート2

民事事件の判例を要件事実の観点から整理し、Q&Aでまとめた  →はしがき

 

 

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知的財産関係訴訟 (リーガル・プログレッシブ・シリーズ)

知的財産関係訴訟

特許訴訟の要件事実が詳しい

司法試験 判例で書く刑事訴訟法 第3版 著:板橋喜彦

司法試験 判例で書く刑事訴訟法 第3版 2004.6

 司法試験改革と法科大学院創設により、判例・実務の重みが増している。新司法試験でも現実的な事案に即した刑事訴訟法の運用能力が試されているといえる。この本は、本番の試験で出題が予想される演習問題を収録し、判例・実務説の立場で答案をまとめてある。別件逮捕勾留と余罪取調べの問題で、「別件基準説」に立つなどが好例である。

 問題文は新司法試験スタイルの超長文事例ではないが、判例ベースの答案作成のヒント・コツがたくさん。巻末付録の要点整理カードが秀逸。