Category: 労働法の判例集・演習書

判例集、学者系演習書、法科大学院演習用教科書(ケースブック)を紹介しています。定番、おすすめ、人気の本が上から並んでいます。

ケーズブック労働法 第6版 著:土田道夫 大内伸哉 野川忍 川田琢之 山川隆一

ケーズブック労働法 第6版 2010.4

 

 ケースブック労働法 毎年改訂。

 弘文堂ケースブックシリーズ。体裁は行政法などと同じ。労働法分野の重要判例を載せ、いちいちしつこい問いかけをする。問いに対する解答はついていない。ロースクールのカリキュラムで教員指導の下でつぶすことが想定されている。かなり詳しめの事実と判旨が引用されているので、長文事例問題化している新司法試験向き。問がよくできていて、判例から法律上の問題点を抽出する力を養成できるよう工夫されています。

 教授らのロースクールにおける演習実体験をもとに内容の見直しが行われ、結果として毎年改訂されています。有斐閣からも同名の演習書がでていますが、弘文堂ケースブックを使用するローが多いようです。

労働判例百選 第8版

労働判例百選 第8版

編:菅野和夫 西谷敏 荒木尚志  版:有斐閣 2009.10

 

 労働判例百選 定番。有斐閣別冊ジュリストシリーズ。経済社会の進展に伴い、労働法の問題状況や判例法理は新たな推移を示している。労働法全般の理解に大いに役立つ。

ウォッチング労働法 第3版

ウォッチング労働法 第3版

著:土田道夫 和田肇 豊川義明 版:有斐閣 2009.10

 

 ウォッチング労働法 第3版 法学教室Library。法学教室で大好評を博していた連載が単行本化されました。具体的な設例をもとにして解説が進みます。

 何が問題か、どう解決すればよいか、理論の裏付けはどうかなど、考える道筋が見えてくる本です。事例問題とその解説という構成で、労働法分野のほぼ全体を見渡せます。改訂第2版では、わかりにくかった記述を書き改めた。最新の第3版では、労働契約、新判例、法改正、近時の学会の動向をフォローした。同時期に改訂された最新の百選番号にリファーした。特に、労働契約法には完全対応した。従来、1つの章にまとめられていた労働契約と就業規則がそれぞれ別の章になった。第1章労働契約、第2章就業規則…から始まって全40章、458頁。執筆項目・執筆方針に大きな変化はない(「はしがき」より)ものの、初版(395頁)から比較すると約10%頁数が増えた計算。

最新重要判例200 労働法

最新重要判例200 労働法

著:大内伸哉 版:弘文堂 2009.9

 

最新重要判例200 労働法 解説がある点でケースブックと異なり、解説が単独で執筆されている点で百選と異なる。シリーズ共通で1ページ1判例とコンパクトにまとめてあります。
 全体として解説するので、解説相互に無駄が無く、個々の判例解説が矛盾することもない。本書掲載判例同士が相互にリファーされているがよい。ただ、百選とちがって、基本書、予備校資料、判例六法等の主力ツールからは本書の判例番号でリンクされない。巻頭目次で事件名から検索するか、年月日で検索するしかない。

新司法試験論文過去問解説と合格者の答案 労働法 平成18~21年度 編:中央大学真法会

新司法試験論文過去問解説と合格者の答案 労働法 平成18~21年度 2010.4 

大学教授による解説。合格者の再現答案14通に答案構成と時間・解答に至るまでの思考過程、出題趣旨との整合性も収録。答案作成にあたってのヒントが満載。
     
主要科目に続いて選択科目編が登場。

ロースクール演習 労働法第2版

ロースクール演習労働法第2版

 

著:石田眞 浜村彰 山田省三 豊川義明 版:法学書院 2010.1

 

 ロースクール演習労働法 (単行本) 長文事例問題と受験生・院生の解答。学者による基礎知識の解説、論点解説、答案作成上の留意点など。
 具体的な答案表現が学べる点が良い。答案の書き方については、形式面のアドバイスはほとんどないが、「理論的にはこう書くべき」という観点から学者による解説が付されているところがすごい。

新司法試験論文 えんしゅう本 労働法

新司法試験論文 えんしゅう本 労働法

著:辰巳法律研究所 2010.2

 

えんしゅう本 労働法 主要科目での定番論文問題集の選択科目編。典型事例問題と新司法試験で実際に出題された問題。
 過去問も含め全問について段落をぶつ切りにした答案例が付されている。合格者によるアドバイスがあるのは受験指導校ならでは。
 基本知識の解説や論点解説は、判例年月日を掲載するなどして他の本に丸投げするだけ。しかし、具体的な答案表現のアドバイスがあるのがよい。この論点はまず原則論から書くとか、前提論点なので書きすぎずバランスに配慮せよとか、問題文からは明らかにならないので場合を分けるとか。基本問題と新司法試験過去問を合わせて、労働50問、倒産法43問、知的財産法41問。

事例判例 労働法 「企業」視点で読み解く 野田進 弘文堂

事例判例 労働法 「企業」視点で読み解く 

 

著:野田進 版:弘文堂 2011.3

 

title出版社による公式説明等

 

「企業」視点からアプローチ、新しい労働法が見えてくる!会社で日常的に起こりうる相談事例を多数取り上げ、問題の所在を具体的にイメージしながら「労働法」の基礎が学べるユニークなテキスト。重要判例をコンパクトに整理した判例クリップ、発展文献も便利。

 

労働法の世界の著者。常識的には労働者保護の目線で学びますが、この本は企業目線という独特の構成。新司法試験では労働者目線だけで十分ですので、より深く学ぶ人向けということになるでしょうか。もちろん実務では両方の視点が必要ですね。

事例演習労働法 第2版 水町勇一郎 緒方桂子

事例演習労働法 第2版 

著:水町勇一郎 緒方桂子 版:有斐閣 2011.3

 

事例演習労働法 注目。具体的な事例から学ぶ労働法の演習書、同じく有斐閣の演習書「民法総合事例演習」や「会社法事例演習教材」のようなつくりです。実際に文章を書いたあと、自分の法的思考の詰めの甘さや論理的な矛盾点が確認できるという。新発売のこの本については、非常に詳しいレビューがアマゾンでされていますので要チェックです。

 

 第2版で全面的見直しがほどこされた。事例からの論点抽出と,そのあてはめを強く意識した良問集。独習にも役立つよう出題の意図・考え方のみならず解説を全事例に示した。新しい問題 を大幅に増やし,既存の問題も全面的に見直し,随所に入替え・改訂を行った。好評の総合的考察も6問新設し,10問と充実。 画像は初版のものです。

新司法試験論文 選択科目趣旨・規範ハンドブック 労働法 辰巳法律研究所

新司法試験論文 選択科目趣旨・規範ハンドブック 労働法 

 

版:辰巳法律研究所 2011.2

 

titleよくまとまってます。主要科目でも評判がよい趣旨規範本ですが、選択科目編も登場しました。主要科目では、この本を完璧にしておけば論点的な知識は平均を超えるともいわれています。

労働判例インデックス 第2版

労働判例インデックス 第2版

著:野川忍 版:商事法務 2010.10

労働判例インデックス 第2版、判例追加で160→168件。

 コンパクト判例集、倒産法に続くシリーズ第2弾。見開き2頁で判例1件を解説。関係人物や複雑な権利関係を図解するなどはシリーズ共通。
 百選との比較。掲載された全160件の判例評釈を野川先生が単独で解説を執筆されていることがなによりの特徴。全体を通じての体系が維持されており、理解しやすい。

 

 そして、見本PDFを見れば一目瞭然であるが、読みやすい。出版社御提供にかかる見本(PDF)が見られます。

 

はしがき

見本

労働法問題集 野川忍 商事法務

労働法問題集 

 

著:野川忍 版:商事法務 2010.10

 

title出版社による公式説明等

38問の解答作成を通じて労働法の主要論点を整理。1人の著者による丁寧な解説と解答例つき。

法学セミナー 2010年11月号 労働法特集

法学セミナー 2010年11月号 

 

版:日本評論社 2010.10

 

title非正規雇用問題や、企業再編の多様化・活性化など、不況ともかかわる社会の変化は労働法の議論を動かしている。最低限おさえておくべき労働法のトピックスを本特集で確認しよう。

ケースブック労働法 有斐閣

ケースブック労働法

著:荒木尚志 島田陽一 土田道夫 中窪裕也 水町勇一郎 村中孝史 森戸英幸 版:有斐閣 2008.4

 

 ケースブック労働法 第2版 (単行本) 有斐閣のケースブック。生きた労働法の知識を判例から理解し、柔軟で創造的な思考力を養うテキスト。段階別に3種類に分類した分かりやすい設問。初版から3年経過し、その間に出された多くの新判例と、労働契約法、雇用機会均等法、労働契約承継法等の法改正とを織り込んだ改訂第2版。
 弘文堂と有斐閣のどちらか1冊でいいので、所属ロースクールで指定されているものを選択すれば良いでしょう。

実務労働法講義 上下巻 改訂増補版

実務労働法講義(上)改訂増補版

実務労働法講義(下)改訂増補版

著:岩出誠 版:民事法研究会 2006.5

 労働審判制度の施行をはじめ平成16年の初版以後の労働関係法の新立法や改正と最新判例を織り込み改訂。改正労基法など平成18年改正法まで収録。理論・実務の架橋と最新の労働問題を収録した実践的手引書。岩出誠弁護士は(ロア・ユナイテッド法律事務所代表パートナー)

労働法重要判例を読む

労働法重要判例を読む

編:唐津博 和田肇 版:日本評論社 2008.5

労働法重要判例を読む 薄くて良い。「事案が詳細で判例数が大量で分厚い弘文堂ケースブック」のせいで、脳みそが弾けてしまっている人はこれで整理しよう。

 労働法に関する重要な最高裁判決を取りあげ、判例法上の意義・問題点について、分析・検討する。法科大学院等での労働法学習のために最適化されている。

 「労働判例をどう読むか(担当:和田肇)」、「採用の自由、試用期間の法的性格(三菱樹脂事件)」、「労基法上の労働者(横浜南労基署長事件)」、「採用内定の法的性格(大日本印刷事件)」、「試用を目的とする有期労働契約の期間の性質(神戸弘陵学園事件)」、「就業規則の規範的効力(電電公社帯広局事件、フジ興産事件)、「就業規則の不利益変更の効力(第四銀行事件)」など、個別労使関係と集団的労使関係の全範囲について23章、287頁。