Category: 民事訴訟法の入門書

当該分野の入門書を、法学部入学前段階から読めるものを中心に紹介しています。一般市民やビジネスマンにもお勧めです。書店へいくと“3時間で~”とか“3日で~”という本が目立ちますが、内容が薄すぎて使い物になりません。

よくわかる民事裁判- 平凡吉(たいらぼんきち)訴訟日記 - 第2版補訂版

よくわかる民事裁判- 平凡吉(たいらぼんきち)訴訟日記 - 第2版補訂版

著:山本和彦 版:有斐閣 2008.8

よくわかる民事裁判 ―平凡吉訴訟日記  物語仕立て。民訴の基本書は面白くない。基本書の記述を切り貼りして整理した予備校本はもっと面白くない。その乾いた世界は「眠素」とも言われるほどである。この本には、訴訟に巻き込まれていく当事者や専門家(弁護士・裁判官)の心理までもが描かれているので、民事訴訟の世界が色鮮やかで具体的なイメージを伴ったものになるだろう。
 
 ~ある男性が荷物の整理をしていると、祖父(平凡吉)が書き残した一冊の「訴訟日記」なるものを発見する。その訴訟日記にそって物語が進行していくことになる。法律の素人である祖父が、借家の大家さんから立退きを迫られ、やがて訴訟に巻き込まれていく。大家さんと裁判外での紛争、訴状が届き、弁護士に相談、和解の試み、争点整理手続き、訴訟の流れ、判決を下す裁判官、そして…

 コメディー調で、最後まで飽きずに読むことができる。この本で民事訴訟手続きの大枠を身につければ、後々細かい知識の吸収率が違ってくるはずだ。入門書としてはずばりこれをオススメする。労せず手続の全貌をつかむことができ、同時に基礎知識も得られる。山本先生が書かれているので、内容への信頼も置ける。司法試験の勉強として民事訴訟を学ぶ人だけではなく、一般市民の方、法律の勉強でも始めてみようかという方、法学部を目指す高校生にもおすすめする。

 近年の司法制度改革をうけて改訂された第2版(2008.8補訂)。

民事裁判入門 第3版

民事裁判入門 第3版

著:中野貞一郎 版:有斐閣 2010.4

民事裁判入門 いきなり予備校本から入るよりも、分かり易い。上の平凡吉訴訟日記よりも本格的なもので、こちらも定評のある入門書だ。具体的なケースを通して問題を十分に理解できるよう配慮されているので、動的な学習ができる。法科大学院での教育に備えて、要件事実論 に即した学習ができるよう配慮された格好の一冊。判例百選の事件番号リンクもあり、発展学習への橋渡しにも配慮してある。

伊藤真の民事訴訟法入門 講義再現版 第4版

伊藤真の民事訴訟法入門 講義再現版 第4版

著:伊藤真 版:日本評論社 2010.2

伊藤真の民事訴訟法入門―講義再現版 第4版登場。

民事手続法入門(有斐閣アルマ・ベーシック) 第3版

民事手続法入門(有斐閣アルマ・ベーシック) 第3版

著:佐藤鉄男・和田吉弘・日比野泰久・川嶋四郎・松村和德 版:有斐閣 2009.3

民事手続法入門 民事訴訟法・民事執行法・民事保全法・破産法・民事再生法・家事調停・家事審判・ADRなど、民事手続法分野のすべてを1冊(300頁)で鳥瞰。

民事訴訟法Visual Materials

民事訴訟法Visual Materials

著:池田辰夫 長谷部由起子 安西明子勅使川原和彦 版:有斐閣 2010.3

民事訴訟法Visual Materials 身近で興味深いストーリーと、それに関連する裁判書式や統計データ等のMaterialを手がかりに民事訴訟手続をわかりやすく解説。手続上のルールと実務の運用が具体的なイメージから理解できる。168頁