Category: 憲法の予備校本

予備校本・予備校系概説書・司法試験受験参考書の類を紹介しています。

試験対策講座 憲法 第3版

試験対策講座 憲法 第3版

著:伊藤真 版:弘文堂 2007.4
衝撃の大幅改定全ての憲法を学ぶ人へ理路整然悩んでる方にも是非

伊藤真試験対策講座5 憲法 第3版 名著。受験界では略してシケタイと呼ばれる。具体例を用いた講義の実況中継風の解説文や、論点の重要度がわかるランク付け、豊富な判例や図表等々で一気に解決を図れる。実践的で、司法試験受験生の導入としては最高である。伊藤真自身がリベラルなので、読んでいくと自然と人権感覚が身に付いてくる。初心者にもわかりやすく伊藤真が語りかける部分があり、学問的に「どうなの?」という記述も見つけることができるが、やはり、わかりやすい本であることは間違いがない。
 法科大学院の講義・演習の補完にも最適だろう。論証カードやフロチャートは好みが分かれるが、初学者がメリハリをつけて学習するのには、なお有効であろう。試験対策講座が世に出てからは、受験予備校の入門講座が不要となったといっても過言ではない。伊藤真自身が憲法論にアツく、試験対策講座シリーズ中でも一番デキが良い。後に学者先生の基本書が予備校本化する流れを決定づけた名作でもある。
 2007年4月、満を持しての大改訂。今回の第3版では、最新の判例や法改正・新法に対応させるとともに、条文・定義・趣旨等の基本事項をより丁寧に改め、そして新司法試験の択一式に対応できる内容に全面改訂。憲法分野では近年重要な最高裁判例が相次いでおり、それらへの対応は素直に歓迎したい。近年の法科大学院未修者には本シリーズを知らない者もいるという、入学までに読破すればそれだけで頭一つ抜きに出ることができるはず。

論点別ステップアップシリーズ 憲法

論点別ステップアップシリーズ 憲法

著:伊藤真 伊藤塾 版:弘文堂 2005.9

伊藤真論点別ステップアップシリーズ〈1〉憲法 口語調での叙述で、「憲法の基本」が学べる。図表、イラストを多用し、2色刷で憲法の基本論点を丁寧に解説。膨大な情報量の中から、基本的な概念や論点をしっかり身につけるためのメリハリづけ、抽象的な法律を具体的な問題となる場面にあてはめるイメージ作りが可能。法律学習の最重要ポイントをおさえた独習用。抽象的な議論も一読了解でスルスルと頭に入ってきます。苦手科目の克服に!

新司法試験論文 趣旨・規範ハンドブック 公法系 改訂版

新司法試験論文 趣旨・規範ハンドブック 公法系 改訂版

著:辰巳法律研究所 版:辰巳法律研究所 2009.10

新司法試験論文 趣旨・規範ハンドブック全3冊。合格答案を作成するために要求される知識をコンパクトにまとめた本。重要論点についてのミニマムな規範と、その規範が導かれる理由を制度趣旨・立法趣旨から論証する。先に出版されていた「論点ハンドブック」とのコンビネーションでの「最強」を謳う。
 体系的な目次はあるものの、事案や問題の所在などはほとんど書かれていない。したがって、この本だけを頭から読み始めても得るものは少なく、そのような使い方をするべきではない。論点の位置づけが既に頭に入っている人がまとめやチェックとして使うか、講義、演習、答練などの予復習を通じて書込をしていき自分だけのサブノートに仕上げていく、そのような使い方をすれば「最強」にもなるだろう。

デバイスネオ 憲法

デバイスネオ 憲法

著:新保義隆・Wセミナー 版:早稲田経営出版 2008.12

 コンパクトデバイスが刷新された。視覚的に読みやすいレイアウトになり、内容面では、重要判例が網羅され、巻末に論証例が掲載される。シリーズ第1巻は憲法。2巻以降も続刊予定です。

はしがきより抜粋
 対象者としては、法科大学院(ロースクール)受験生、新・旧司法試験受験生を対応としていますが、さらには、公務員試験、司法書士、不動産鑑定士、行政書士その他の資格試験受験生も利用いただけます。また、初めて法律学を勉強する大学に入りたての法学部生での広く利用できるように配慮されています。

 

本書の特長
1. 図表の活用により分かりやすい記述
2. 出題される分野・知識に重点を置いて記述
3. 判例・通説を中心に説明
4. コンパクトな論証等を末尾に掲載
5. 書き込み式のサブノートとして利用できるB5判

C-Book憲法 1・2

C-Book憲法1 人権 第2版

C-Book憲法2 統治 第2版

版:LEC東京リーガルマインド 2007.9

C-Book憲法 1 第2版C-Book憲法 2 第2版  抽象的でわかりにくいところが、わかりやすく書いてある。LECのC-bookは、伊藤真の「試験対策講座」より遅れてシリーズ化された。シケタイの良いところを取り入れて、よりよい予備校本を作ろうというしたことがうかがえる。。
 シケタイは、初学者向けにわかりやすくかみ砕いた記述が多い。ときに回りくどいと感じることもあるが、法学部に入学したばかりの人でも楽に読み進められる親切な本だ。C-bookは、それほど回りくどい記述は多くない。憲法・民法・刑法などをひととおりこなして法律の勉強になれてくる頃には、やや回りくどい初学者向けの記述が不要になってくる。だから、商法、民訴、刑訴ではシケタイからC-bookに鞍替えする人もいる。
 論文答案でそのまま使える論証やフレーズを中心に本文が構成されていて、論文試験に直結している。「入門書を読むことが、そのまま論文試験対策になる」ような感覚。余白も多いので、直前期の見直しサブノートへと昇華させていくような使い方の人が多い。ただ、憲法は、シケタイがよくできすぎているので是非シケタイで。なお、C-bookは、紙が非常に薄い(六法のような紙質)ので、それを嫌う人も少なくない。