Category: 刑法の判例集・演習書

判例集、学者系演習書、法科大学院演習用教科書(ケースブック)を紹介しています。定番、おすすめ、人気の本が上から並んでいます。

刑法判例百選1・2 総論&各論

刑法判例百選(1)

刑法判例百選(2)

編:西田典之 山口厚 佐伯仁志 版:有斐閣 1:2008.2 2:2008.3

刑法判例百選1刑法判例百選2 定番判例集。5年ぶりの改訂で、新判例の追加と差し替え等がされました。有斐閣別冊ジュリストシリーズです。

判例刑法 総論 第5版・各論 第5版

判例刑法 総論 第5版

判例刑法 各論 第5版

著:西田典之 山口厚 佐伯仁志 版:有斐閣 2009.4

判例刑法 総論判例刑法 各論 理論的に対立する刑法の学習に必要と考えられた400件余りの判例を精選して収録。各判例を体系的に並べて判例理論の到達点をわかりやすく示す。
 事案と判旨は比較的短く、小説感覚で軽快に読み飛ばせる分量です。判例時報や判例タイムズへのリンクが施され、法科大学院での判例研究に最適化されている。百選のような評釈・解説はない。

最新重要判例250 刑法 第7版

最新重要判例250 刑法 第7版

著:前田雅英 版:弘文堂 2009.3

最新重要判例250 刑法 他の判例集との違いは、前田先生が単独で執筆されており統一的な解説が付されている点と、1頁に判例1つのレイアウトでコンパクトな判例解説である点である。商法編では弥永先生が書いておられる。2色刷で、このシリーズは受験生に人気がある。掲載判例は274件となった。

 各判例の考慮要素を分析した解説が素晴らしい。

判例講義 刑法 総論・各論

判例講義 刑法1 総論

判例講義 刑法2 各論

編:大谷實 版:悠々社 総論:2003.12 各論:2003.12

 悠々社の判例集、判例講義シリーズです。刑法体系に即しつつ判例を位置付け、他の学説も考慮しながらコメントしている。大谷教授とそのお弟子さん達が一貫した立場で評釈をまとめているので、学説の立場が安定している。有斐閣の判例百選とおよそ同数の判例が載っている。同シリーズの他科目とおなじで、レイアウトが見やすく、文章の構成が全編共通しているので読みやすい。

(2008年3月、判例百選が改訂され最新判例が追加されており比較したとき相対的な利用価値は下がっている。)

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事例から刑法を考える(法学教室Library)

事例から刑法を考える(法学教室Library)

著:島田聡一郎 小林憲太郎 版:有斐閣 2009.4

事例から刑法を考える 雑誌「法学教室」での連載が本になりました。西田典之先生監修の、つい最近まで連載されていた演習です。答案化する等のグループ学習や独習もOK。新司法試験向を意識した解説は評判がよい。

刑法総論の思考方法・刑法各論の思考方法

刑法総論の思考方法 新版補訂版

刑法各論の思考方法 新版

著:大塚裕史 版:早稲田経営出版 総論:2008.11 各論:2007.6
最高の刑法の教科書内容は良いが値段が高い司法試験択一刑法が苦手な方に各論もいい!深くなる錯綜する学説の把握にあなたは結果無価値か行為無価値か

刑法総論の思考方法刑法各論の思考方法 ライバルには教えたくない。そんな気にさせる本だ。Wセミナーの受験雑誌「アーティクル」に連載されていたものが、大反響を呼び単行本化された。「司法試験受験生待望の書」等といわれるのはそのためである。
  判例の態度を客観的に示し、複雑な学説状況を明快に整理する。そして、個々の問題点について刑法の基本原理に立ち返って考えてゆく。平易な記述スタイルで、難解な基本書の行間を埋めることができる。しかし、決して水準を落とさない。この本は、錯綜する刑法学説に困惑する全受験生におすすめです。すっきり目の基本書を軸に、「思考方法」を参考書にして判例演習をこなせば必要十分。
 念のため書いておく。Wセミナーの本であることから誤解が多いが、本書は、予備校講師(弁護士等)が書いたものではない。著者は大学教授であり、予備校から出ている硬派な参考書という位置づけ。

刑法演習 第2版

刑法演習 第2版

編:平川宗信 後藤昭 版:有斐閣 2008.3

刑事法演習 刑法と刑事訴訟法の融合問題。相互に深く関連し交錯する「刑法」と「刑事訴訟法」とを同時に学習することにより、刑事法全体をマスターさせる。

 刑法と刑訴法の関係、協働性、現実の刑事裁判における作用がわかっちゃうという他で味わえない読了感。類書を比較すると、刑法と刑訴の融合に唯一成功していると思え、かなり良い本だと思う。ところが新司法試験は、刑法と刑訴法が別の問題として出題されているので、「融合」の部分については司法試験対策と関係ない。

 

 内容は、全範囲を一通りおさえてある。判例通説の立場でまとめられていて良い。

新・論点講義シリーズ 刑法総論・刑法各論

新・論点講義シリーズ 刑法総論

著:川端博 版:弘文堂 2008.9

新・論点講義シリーズ 刑法各論

著:井田良 版:弘文堂 2007.5

新論点講義 刑法総論新論点講義 刑法各論 新・論点講義シリーズは、新司法試験対応を謳ったビジュアル指向の演習書シリーズです。新しく登場した刑法総論を書かれたのは、現司法試験考査委員+行為無価値論の川端先生(明大教授)です。旧司法試験の時代から川端先生がかかれた演習書などは人気が高く、論点講義刑法総論も待ち望まれていたところでした。
 先に登場していた刑法各論は、人気絶頂の井田先生(前司法試験委員)の著作。刑法各論の重要論点について、図表と2色刷で基礎的知識や学説・判例をすっきり整理する。具体的な事例で考えさせるケース・スタディ方式で、法的思考力と応用力も身につく。独学スタイルのロー生はこれでいこう。特に、長文事例問題を例に法科大学院で何を学ぶべきかを井田先生が解説する「補講」は必読。

刑法事例演習教材

刑法事例演習教材

著:井田良 佐伯仁志 橋爪隆 安田拓人 版:有斐閣 2009.12

刑法事例演習教材 「既刊好評姉妹書に続く法科大学院生向け事例演習教材。事案に即した法的構成力とそれを支える理論の習得に向け、厳選された設例を使い、理論構成と重要な事実の抽出というプロセスを繰り返す。要点を絞った解説も用意し、自習用としての使用にも適する。
「重要な事実の抽出」、「事案に即した法的構成」の訓練を繰り返し、実践力を鍛える分野横断的な40設例。解決の方向性を示す解説も付け、自習用にも最適な一冊。」
有斐閣コメントまま

事例研究 刑事法Ⅰ 刑法 著:井田良 田口守一 植村立郎 河村博

事例研究 刑事法Ⅰ 刑法 

 

著:井田良 田口守一 植村立郎 河村博 版:日本評論社 2010.9

 

title 充実。総論8テーマ、各論8テーマ。と聞くと、守備範囲が狭そうだがそのようなことはない。出題可能性の高い(=講学上、実務上重要な)要点は網羅されている。事例を前提にして解説していくスタイルだが、シリーズの他の科目とは違い答案はない。また、ロースクールの演習や期末試験の問題を集めてきて解説するものではない。解説したいことがまず先にあって、それを書くために事例を工夫して作られている印象。

 

2分冊。第1巻の本書が刑法編で、1ページから380ページぐらいまで。第2巻の刑訴編が、380ページぐらいから始まる。2分冊とはいえ、1ページから始まらない本は余り見たことがない。両方買えというメッセージか(ー公ー;)

 

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基本判例に学ぶ刑法総論 著:山口厚

基本判例に学ぶ刑法総論 

 

著:山口厚 版:成文堂 2010.6

 

title

分析的でかなり良い。

 

 掲載判例は、重要判例ばかり。事案、判旨、規範、考慮要素、射程、章の最後にテーマ全体としての判例群をまとめる解説がある。山口説による解説というのはほとんど顔をださない客観的なスタンスである。「判例はこう言っている、判例は①②③に着目する、判例はこのような枠組みで判断している」という感じ。例えば、正当防衛のところでも「ひとまず判例の正当防衛の判断枠組みを理解して、それを使いこなすことが大切だ」という趣旨で書かれている。当初レビューでは、「山口先生による一貫した解説と理論的な整理」と記していたが、改めた。

 

 したがって、自分のとる立場が山口説でなくても全く問題ない。重要テーマ、基本的なテーマの学習をする人向け。最新判例や発展的内容の勉強は本書の守備範囲外。

伊藤真の判例シリーズ 刑法

伊藤真の判例シリーズ 刑法

著:伊藤真 伊藤塾 版:弘文堂 2007.6

伊藤真の判例シリーズ 憲法で評判の良かった判例シリーズの第三弾。厳選100判例について、読み方・学び方を手ほどきする。各判例は、論点と結論、事実、裁判の経緯、判決の流れ、学習のポイント、判決要旨、伊藤真のワンポイント・レッスンの順にわかりやすく解説してある。
 判例100個では、司法試験レベルを考えると十分であるとはいえない。ただし取り上げられている判例はいずれも重要なものばかりである。法学部生や法科大学院受験生が参照するには十分な量であるし、試験対策講座(シケタイ)とのリンクが図られているのも学習者としてはうれしい。

ケースブック刑法 第2版

ケースブック刑法 第2版

編:前田雅英 笠井治 版:弘文堂 2008.4

ケースブック刑法 刑法分野は学説が鋭く対立する、いわば百人百説状態だ。先生方の「仲が悪いから」というのは冗談であるが、法科大学院用に一冊の演習書をまとめることも難しかったようである。法科大学院が創設され、すでに授業や演習が始まっているのに、刑法のケースブックが存在しない状況が続いていた。
 各ロースクールではオリジナルレジュメ等を用いた演習が行われてきた。そうすると1期生~3期生では教授の力量に比例してロースクール格差が開いてしまったことだろう。ロースクールの課程を既に修了して受験に挑戦する人や、所属ロースクールのオリジナルレジュメがいまいちだと感じる人は、グループ学習や自主ゼミで本書をつかった手当を図りたい。
 弘文堂ケースブック刑法は、法科大学院における刑法の講義・演習で、刑事訴訟法の視座も自然に入り込ませる判例教材である。様々な論点を盛り込んだ設例を各講の冒頭に掲げ、それに続けて基本判例・関連判例の事実・判旨をコンパクトに整理してある。テキスト兼演習書で、総論と各論を合わせてこの1冊だから、消化しやすいと思う。

ケースブック刑法 総論・各論

ケースブック刑法 1 総論

ケースブック刑法 2 各論

編:中森喜彦 塩見淳 版:有斐閣 1:2006.7 2:2006.8

ケースブック刑法1ケースブック刑法2 京大教授による法科大学院用ケースブック。弘文堂ケースブックのところで述べたとおり、法科大学院演習用教材・判例教材が存在しない状態が続いていたが、最初に登場したのがこの有斐閣のケースブック刑法である。

新判例から見た刑法 第2版 (法学教室Library)

新判例から見た刑法 第2版 (法学教室Library)

著:山口厚 版:有斐閣 2008.10

新判例から見た刑法 雑誌「法学教室」の好評連載に、新たな書き下ろしを加えて単行本化。近時相次ぐ最新重要判例の解説と、これを素材にして刑法理論の検証する。

刑法の争点

刑法の争点

編:西田典之 山口厚 佐伯仁志 版:有斐閣 2007.10

刑法の争点 争点が久々の改訂。判例・学説の発展や社会状況の変化に対応し、刑法の分野で問題となっている主要な論点を精選し、判例・学説の発展や動向を明らかにした。
 本稿では、アクチュアル刑法と理論刑法学の最前線も紹介していますが、最新の刑法学を覗くならとりあえず定番の争点がいいと思います。新しい判例につての言及も多く、ロースクールを意識した内容になっています。

アクチュアル 刑法総論・刑法各論

アクチュアル刑法総論

アクチュアル刑法各論

著:伊藤渉 鎮目征樹 安田拓人 小林憲太郎 成瀬幸典 齋藤彰子 島田聡一郎
版:弘文堂 総論:2005.4 各論:2007.4

アクチュアル刑法総論アクチュアル刑法各論 最先端。刑法好きにはよだれが止まらないかもしれないが、司法試験レベルをはるかに超えており、刑法が苦手な人や初学者は手出し無用である。

理論刑法学の最前線

理論刑法学の最前線

理論刑法学の最前線2

著:山口厚 井田良 佐伯仁志 版:岩波書店 1:2001.9 2:2006.5

理論刑法学の最前線理論刑法学の最前線 ハイレベルにつき基本的には手出し無用。刑法学をリードする3人の著者によるガチンコバトルである。

ケース&プロブレム 刑法総論・刑法各論

ケース&プロブレム刑法総論

ケース&プロブレム刑法各論

著:山口厚(編著) 今井猛嘉 橋爪隆 高山佳奈子 島田聡一郎 小林憲太郎 和田俊憲 深町晋也
版:弘文堂 総論:2004.12 各論:2006.9

ケース&プロブレム刑法総論ケース&プロブレム刑法各論 刑法の考え方、問題解決へのプロセスが学べる法科大学院生用の判例演習教材。
 中身は、重要テーマごとに、まず判例と基礎知識を確認する解説が置かれている。そして参照すべきいくつかの関連判例と設問へと進む。
 設問が、基本的なものから始まって徐々に難しくなっていくので、ステップを踏みながら、法的思考力と事案解決能力が独学で身についてゆくスタイルである。判例重視の演習書で、独学できるレベルである。与えられた設問を検討する過程で、刑法解釈論の理解が深まり、刑法の運用能力を獲得できる。

ケーススタディ 刑法

ケーススタディ 刑法

著:井田良 丸山雅夫 版:日本評論社 2004.2

ケーススタディ刑法 前司法試験考査委員、井田先生の著(共著)。具体的事例を通して立体的に学ぶ刑法総論の基礎。初学者でも読みこなせるわかりやすい記述で、刑法総論の基本的知識と思考方法がマスターできる。

プロセス演習刑法[総論・各論]

プロセス演習刑法[総論・各論]

編:町野朔 丸山雅夫 山本輝之 著:今井猛嘉 上嶌一高 島田聡一郎 鋤本豊博 豊田 兼彦 辰井聡子 安田拓人ほか 版:信山社 2009.5

プロセス演習刑法 従前から存在した「ロースクール刑法総論」・「ロースクール刑法各論」という演習書を刷新したもの。合本にともない内容の充実化も図られている。総論と各論の全範囲をカバーする内容で、設例→基本の問い→解説→応用の問いという構成。この本は、ロースクールの教科書として用いられることが想定されている本だと思いますが、判例と学説を段階的に学習できる設例解説つきの演習書です。
 プロセス演習憲法という受験生に人気の本がありますが、あれのシリーズ第2弾ということでしょうね。

刑法 第2版(事例式演習教室)

刑法 第2版(事例式演習教室)

著:川端博 版:勁草書房 2009.7

事例式演習教室 川端博 新刊マーク。「刑法総論と刑法各論から重要問題を45問精選。新司法試験・ロースクール入試等各種試験の基礎力・実力を養うための格好の演習書。試験の傾向にそう問題の解説を通して、論文の書き方、問題のポイント、法律的な論理展開を指導。最新動向を踏まえた第二版。」出版社コメントまま

新演習講義 刑法

新演習講義 刑法

著:佐久間修 版:法学書院 2009.8

佐久間修 新演習講義 刑法 法学部生・法科大学院未修者に最適。伝統的なテーマ・典型論点について、事案をかかげて解説。複数の論点を分析・整理する力がつくように工夫されている。

判例プラクティス刑法1

判例プラクティス刑法1 総論

著:成瀬幸典 安田拓人 版:信山社 2010.2

判例プラクティス刑法「判例を効率よく体系的に学べる―自分の頭で考える待望の判例解説・事例集の決定版!事実関係を的確に示して判例を客観的に解説。「具体化された法」としての判例理論をトータルに学習できる。判例の位置づけや相互関係を適切・簡明に解説。」