Category: 行政法の基本書

定番基本書、おすすめ・人気の基本書が上から並んでいます。
赤丸急上昇の注目の基本書も積極的に紹介しています。

行政法概説Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ 著:宇賀克也

行政法概説Ⅰ 行政法総論 第4版 

行政法概説Ⅱ 行政救済法 第3版 

行政法概説Ⅲ 行政組織法・公務員法・公物法

著:宇賀克也 版:有斐閣 1:2011.3.10 2:2011.3 3:20010.3

宇賀克也 行政法概説Ⅰ宇賀克也 行政法概説Ⅱ宇賀克也 行政法概説Ⅲ 合格者使用率高し。初学者に配慮した段階を追った丁寧な叙述による基礎的内容と、法科大学院での発展的学習、法曹実務・行政実務における問題解明を念頭においた高度な内容とを明確に提示する。
 ロースクール時代をリードするこの本は、もともと大学の講義ノートが基本書に昇華したもので、読みやすいうえに深い。紹介される判例数も非常に多く択一試験に有効である。生きたデータベースこと宇賀先生の判例整理は、ケースブック等で判例を一通りつぶし終えた後に読むと、その凄さが実感できるだろう。Ⅰ・Ⅱ巻をいきなり通読するのはなかなか骨の折れることだが、ロースクールで判例をつぶしながら逐一参照するように道しるべ的に用いていけば、試験直前期には脳内の判例整理が捗るはずだ。一部では択一の種本だと言われているし、定番教科書の中では一番詳しい本が本書である。

 

1巻 行政放送論、2巻 行政救済法

そろって2011年3月改訂です。画像が旧版となっていますのでご注意ください。

行政法 第2版 著:櫻井敬子 橋本博之

行政法 第2版

著:櫻井敬子 橋本博之 版:弘文堂 2009.7

 人気急上昇。公式の宣伝文句は、「新時代の読者ニーズに応えたスタンダード」である。新時代の読者とは、まさにロースクール経由で新司法試験に挑戦する者であることは言うまでもない。平易な記述でありつつも、レベルは下げない。教科書とはかくあるべきだろう。2色刷。
 基本知識の説明はもちろんのこと、最新の議論と研究成果が取り込まれ、教育的配慮も随所に行き届いた仕上がりになっている。判旨を青字で引用し、判例重視の姿勢でありその上なにより読みやすい。この一冊で総論から救済法までカバーする。薄い本なので記述が浅かったり、判例の引用が薄かったりする面も否定できないが、1冊完結型のメリットが上回る。どの基本書を使うにせよ判例集やケースブックでの補充はするので、「補充が必要」な薄い本だという評価は余り意味がないような気がする。
 第2版は、初版比で約1割のページ数増加(索引まで含めて408頁→440頁)。最新重要判例を追加したほか、最新の研究成果を反映した。さらに法改正が予定されている行政不服審査法及び行政手続法の改正動向にも言及。

行政法1・2・3 著:塩野宏

行政法1 (行政法総論) 第5版

行政法2 (行政救済法) 第5版

行政法3 (行政組織法) 第3版

著:塩野宏 版:有斐閣 1:2009.3 2:20010.3 3:2006.5

行政法 塩野宏行政法 塩野宏行政法 塩野宏 通説。大学の講義用に書かれた塩野三部作。原田、芝池に比べるとちょっと難しいという声も。

行政法総論講義 第4版補訂版・行政救済法講義 第3版  著:芝池義一

行政法総論講義 第4版補訂版

行政救済法講義 第3版

著:芝池義一 版:有斐閣 総論:2006.10 救済法:2006.5

 総論講義は、行政法上の制度や法概念の客観的な認識を解釈の基本とし,論点をバランスよく簡潔に解説した好評の標準テキスト。行政手続法改正と最新判例に対応。
 救済法講義も全面改定の最新版。同じく2分冊の宇賀概説と比べると、芝池講義の方が理論的な説明が多く、宇賀概説の方が判例整理が多い。

行政法要論 全訂 第7版 補訂版 著:原田尚彦

行政法要論 全訂 第7版 補訂版

著:原田尚彦 版:学陽書房 2011.3

 かつての定番。一冊で総論・作用法・組織法・救済法と,総論の範囲を網羅的にカバー。全範囲を網羅できる。組織法必然的に行政組織法分野もあっさり押さえられるので、これを通読することで、新司法試験の択一試験に有効だろう。
 平易な叙述であるので、引っかかるところがなくグングン読み進めることが出来ます。従来から公務員試験対策として一番広く読まれきたスタンダードな本で、予備校本等も本書をたたき台にしているところが多い。ただし、一部の論点で、学術的に「やや古い」ところがある。5年ぶりの改訂となった7版では、判例索引がついた。大幅改定のため「全訂」とされた。

行政救済法 著:高木光 常岡孝好 橋本博之 櫻井敬子

行政救済法

著:高木光 常岡孝好 橋本博之 櫻井敬子 版:弘文堂 2007.11

 堂々復活。初版第1刷で絶版になった「条文から学ぶ行政救済法」が帰ってきた。前著のDNAを継承しつつ、2色刷+イラスト入りでパワーアップ。行政法総論を最初に学ぶことで、行政法嫌いになった者をを救う真の行政法入門。
 行政不服審査法・行政事件訴訟法・国家賠償法という救済3法の条文の構造を逐条解説しながら、行政法の基本を理解させてくれる(+行手法の解説も含まれます)。
 条文と判例の解説なので、試験直前の総復習にも有効。逐条解説なので、条文が網羅されているのは当然、重要判例はほぼ網羅されています。

行政法読本 第2版 芝池義一 

行政法読本

著:芝池義一 版:有斐閣 2010.12 

行政法読本 芝池義一 読みやすい!

 この1冊で総論と救済法の全範囲について、基礎的事項を身近な設例に基づいて平易に解説する。行政法の全範囲を丁寧に解説してあり、文体も非常に読みやすい。大学入学直後から読み下せる内容で、非常によい本だと思う。ただし到達点は学部生レベルである。

行政法 周辺分野・関連法分野 宇賀先生の本等

行政手続法の解説 第5版

地方自治法概説 第4版 

改正 行政事件訴訟法

新・情報公開法の逐条解説 第5版

個人情報保護法の逐条解説

著:宇賀克也 行手:2005.11 地自:2011.3.18 行訴:2006.3 情報:2010.8 個人:2009.4

行政法発展分野の概説書。東大・宇賀先生著。

行政法 (LEGAL QUEST) 第2版 著:稲葉馨 人見剛 村上裕章 前田雅子

行政法 (LEGAL QUEST) 第2版 2010.9 

リーガルクエスト。法科大学院既習者レベルへの到達を目指した有斐閣の新しい教科書シリーズ。基本概念、原理原則から解きほぐして具体的事例への適応能力(応用)の獲得までも目指す。

行政法の基本-重要判例からのアプローチ 第4版 著:北村和生 佐藤英世 佐伯彰洋 高橋明男

行政法の基本-重要判例からのアプローチ 2010.4 

 

行政法の基本-重要判例からのアプローチ 非常に読みやすい。重要判例を題材にして解きほぐしていく感じで、図解・図表等のビジュアル面もかなり良い。いくつかの基本書を切り貼りして寄せ集めた予備校本よりも理解しやすいと思う。行政法分野の予備校本は基本6法に比べるとデキが悪いから。

 

 ただし、議論の深いところまでは書かれていない。入門段階から学部レベルまでのつかえるが、新司法試験受験用にはやや不足。出版社コメントも「行政法をはじめて学ぶ学生、公務員試験受験生、各種試験対策」となっています。入門書よりは本格的ですが、いわゆる平易な基本書という位置づけ。

プラクティス行政法 著:木村琢麿

プラクティス行政法 2010.4.30 

 

出版社からのコメント

【1】行政救済法を中心にして行政法の全体像を示す,【2】基本的かつ典型的な事例を基礎とする,【3】重要判例を網羅する,【4】伝統的な学説との関係を重視する,そして【5】民事法との比較を重視する,という5点を特色とする。さらに,基本的事項と発展的事項との叙述の区分け,重要語句の選定,誤解しやすい事柄への注意喚起など,学習者への配慮に富む。法学部生・法科大学院生必読の書。

 

 

救済法中心。総論と組織法の知識と論点も救済法からみていく。情報公開法・公物法・住民訴訟関係のエッセンスも。典型的な事例処理は完全。

詳細目次が出版社サイトにあります。→信山社

条解 行政事件訴訟法 第3版補正版 著:南博方 高橋滋

条解 行政事件訴訟法 第3版補正版

著:南博方 高橋滋 版:弘文堂 2009.1

 逐条解説書(コンメンタール)です。条解は、実務家・研究者のバイブルとして活用されています。
 新司法試験の論文試験での出題が実務的であり、また、過去問がまだ少ない状況であるために、出題範囲を画するものがありませんし、ロースクールでの演習・予習・復習や司法試験対策もかなり実務的な内容に踏み込んでいかざるを得ないときがあります。そのようなときに、教科書レベルよりも一歩踏み込んだ実務的知識を調べるにはこれしかありません。ただ、値段が1万円を超えます(^_^;)。司法試験に合格後の実務でも使える専門書だから安いと考えるべきでしょうか。常識的には図書館での閲覧ですませるべきでしょう。

要説行政訴訟 著:橋本博之

要説行政訴訟

著:橋本博之 版:弘文堂 2006.4

 行訴法の全体像を明快に解説。制度のしくみ・法的論点を体系的に整理し、 最新の重要判例を含む解釈論を容易に理解できるよう工夫されている。コンパクトで非常によくまとまっているので、救済法の思考整理と判例整理に良い。

行政法解釈学 1・2 著:阿部泰隆

行政法解釈学〈1〉

行政法解釈学〈2〉

著:阿部泰隆 版:有斐閣 1:2008.12 2:2009.9

阿部泰隆 行政法解釈学1阿部泰隆 行政法解釈学2 体系的解釈論を重視した大著。実務的な解釈論が求められる法科大学院の授業のほか、訴訟実務にも有益。最新の第2巻で行政救済法を扱う。

紛争類型別行政救済法 第2版 著:吉野夏己

紛争類型別行政救済法 第2版 

著:吉野夏己 版:成文堂 2010.9

注目。長期にわたる品切れ状態を経て改訂第2版。

 

この本は、土地収用関係、公務員関係、都市計画関係などを争い毎に体系としてまとめた意欲的な一冊である。行政法は、総論の勉強をいくらやっても体系らしい体系がみえてこない。ところが行政救済法を学びはじめると、争い方としての体系があることが段々とわかってくる。そのようにして悩みながら行政法総論と行政救済法をつなげていくのが行政法の勉強だった。それも過去の話になる、かもしれない。526頁

行政訴訟の実務

行政訴訟の実務

著:行政事件訴訟実務研究会 版:ぎょうせい 2007.4

 行訴法に関する書籍も既にいくつか刊行されているところだが、本書には、実際の訴訟当事者として参照すべき内容が記されている。非常に実務的で実践的な内容。教科書レベルでは調べられない訴訟の実際を知ることができる。

行政法の新構想 全三巻

行政法の新構想〈1〉行政法の基礎理論 (1月下旬予定)

行政法の新構想〈2〉行政作用・行政手続・行政情報法

行政法の新構想〈3〉行政救済法

編著:磯部力 小早川光郎 芝池義一 版:有斐閣 1:2010.1予 2:2008.12 3:2009.1

行政法の新構想行政法の新構想 有斐閣 『21世紀における国家機能のあり方が検討される中,行政のスリム化・効率化,縦割行政の弊害の排除,内閣機能の強化などを目的として,中央省庁等の再編,地方分権の推進などが行われ,行政はその姿を大きく変えた。また,行政事件訴訟法の大改正をはじめ,行政手続法制や行政情報法制等,いわゆる行政通則法の整備も活発に行われるなど,行政法制も今,大変革期にある。そのような中,今後の行政法学が進むべき方向性を示唆すべく,本企画では,行政法の存在意義を根本から問い直し,新たな理論枠組みの創出を試みた。』
 エポックメイキング。行政法の存在意義を根本から問い直し、新たな理論枠組みの創出を試みたという全3巻。最先端かつ最高水準の理論が展開されている本ですので、司法試験受験生としては辞書的な使い方になるでしょうか。法科大学院で講義されている先生方、判例百選解説等を執筆されている先生方、司法試験考査委員を経験された先生方ばかりです。行政法は、新司法試験の必須科目になり、法科大学院でも必修科目になったことでバブル経済のまっただ中ですね。

<1巻>小早川光郎、前田雅子、野呂 充、仲野武志、山本隆司、中川丈久、大橋洋一、飯島淳子、大久保規子、高橋 滋、交告尚史、桑原勇進、曽和俊文、斎藤 誠、磯部 力  <2巻>畠山武道、野口貴公美、見上崇洋、人見 剛、石井 昇、黒川哲志、北村喜宣、太田匡彦、中原茂樹、山田 洋、常岡孝好、薄井一成、角松生史、野村武司、磯部 哲  <3巻>亘理 格、芝池義一、高木 光、稲葉 馨、北村和生、三浦大介、大貫裕之、久保茂樹、大橋真由美、本多滝夫、神橋一彦、宇賀克也、小幡純子、米丸恒治

行政法1 現代行政過程論

行政法1 現代行政過程論

著:大橋洋一 版:有斐閣 2009.5

行政法 大橋洋一 新刊。「市民と基礎自治体との協働関係を基軸とした対話型行政システムを提唱。激動する現代社会のダイナミズムに対応可能な法理と体系を追究し,行政法テキストの新しい地平を切り拓いた本書が,法制度改革や判例・学説のめざましい発展を反映して,大きく生まれ変わった。」出版社コメントまま。

行政判例と仕組み解釈(行政法研究双書)

行政判例と仕組み解釈(行政法研究双書)

著:橋本博之 版:弘文堂 2009.4

行政判例と仕組み解釈 いわゆる「仕組み解釈」の本。行政法の解釈方法・解釈技術の観点から裁判実務と行政法学の架橋を試みる。最新の重要判例を徹底的に解析し、「仕組み解釈」の意義と必要性を論じる。裁判実務に必携。行政法・行政判例の学習にも最適。