ケースブック刑事訴訟法 第3版

ケースブック刑事訴訟法 第3版

著:井上正仁 酒巻匡 川出敏裕 長沼範良 大澤裕 版:有斐閣  2009.10

ケースブック刑事訴訟法 法科大学院における刑事訴訟法の講義・演習用教材として編まれたもの。いわゆる上位ローのテキストとして実際に使用されている激アツ本だ。
 設例のベースとなる判例は、最高裁判例だけではなく講学上・実務上重要な下級審判例も多い。段階的に設問が難しくなってゆき、しかも設問が驚くほど多い。序盤の設問で悩まされるが、章の最後の方の問いを考えていると、悩んでいた設問の意図・趣旨が分かる。設問の配置が効果的で、なるほどそうかと思わされる。判例事案の検討を通じて本物の実力がつく本だ。
 同じシリーズの「ロースクール民事訴訟法」ほどではないが、発展的で難しい問題もいくつかあり、分量が多いことと合わせると、独学でつぶすのは困難。著編者は、井上正仁、酒巻匡ら刑訴の大家。新司法試験委員もここにいる。