要件事実問題集 第2版 岡口基一

要件事実問題集 第2版 

著:岡口基一 版:商事法務 2010.11

 

要件事実問題集 要件事実マニュアルの岡口裁判官による問題集がでました。全18問が、【問題→参考答案→解説→ ブロックダイヤグラム】で構成されています。事項索引、条文索引付。

 

第2版
新司法試験過去問の主要論点をフォローするほか、司法研修所の二回試験に合わせ、問題形式および答案の記載方法を全面的に見直す。20の事例問題からなる演習教材。

 

 

はしがき

 本書は、要件事実起案の演習書である。
 法科大学院がスタートしてから、数多くの要件事実関連書籍が出版されたが、本書のようなアウトプット専用の演習書は、不思議なことにこれまで存在してこなかった。

 インプット用の教材で、個別の論点について、事例問題が豊富に収録されている書籍はこれまでも存在したし、あるいは、インプット用の教材の付録として総合事例問題が数問収録されている書籍も存在した。
 しかしながら、本番の試験問題さながらに、多数のランダムな論点を含む事例問題を専門に扱った書籍はこれまでになく、本書は、このようなタイプの初めての要件事実関連書籍と言うことになる。
 本書の特色は、以上のことから、既に明らかであるが、要は、問題演習に特化した書籍であり、当然に、要件事実を学ぼうとする者、具体的には、司法修習生、ロースクール生、司法書士等を主たる対象としたものである。
 本書は、アウトプット用に特化した書籍であるため、もくじには、単に、問題番号のみが並んでいるが、これは当該問題についての予断を一切持たない状態 で、問題に取り組めるように配慮したためである。どの問題も、複数の論点を含んだ総合問題となっており、特定の分野のみを扱ったものではない。
 また、頻繁に出題されるテーマから順番に問題が並んでいるため1問目から順番に解答していくことで、要領よく、よく出るタイプの問題から経験できるようになっている。
 さらに、巻末に事項索引からもわかるとおり、要件事実の主要な論点をほぼ網羅しており、問題を解くことで、それらに接することが出来るような構成となっている。
 このように、本書は、要件事実の演習書であるが、単に演習が出来ると言うだけではなく、必要とされる要件事実の知識が優先順位の高いものから順番に習得できるよう工夫されている。
 なお、いずれの問題にも、参考答案、解説及びブロックダイアグラムが掲載されているが、これは1つの見解にすぎず、異なる解答例はもちろんあり得るもの である。ゼミなどで本書を活用される際には、参考答案に縛られず、むしろ、これ以外の解答例の可能性について十分に議論されたい。
 最後に、本書の作成にあたっては、株式会社商事法務の岩佐智樹氏に大変お世話になった。ここに、厚く感謝の意を表したい。

20007年7月 岡口基一