法学教室11月号(No.362・2010年10月28日発売 ) 特集「つまずきのもと 商法」

法学教室11月号 商法特集 

 

版:有斐閣 2010.10.28

 

title<特集の本文より>

 商法の代表としてこの特集では会社法を取り上げるが,会社法のつまずきのもとは,そ もそも「会社法」という実定法自体であると言ったら,「そうだ」という賛成が沢山得られ そうである。条文が膨大で,内容も,閉鎖的会社を出発点として上場会社のごとき会社の 規律を特則として法律を組み立て,また「公開会社」に代表されるようにわかりにくい定義のされた用語を駆使して構築されている。しかし,法律の作り方の当否はともかく,こ ういうことには慣れてもらうしかない。 

 もっと実質的なつまずきのもとは,会社法の規律や法解釈の前提となるファイナンスの 知識や,会社経営の組織・運営に関する実際についての知識が学部生や法科大学院生には 不足しているということであろう。
 このようなことは,教科書の類ではなかなか十分な記述がされておらず,自習することも容易でない。この特集では,教科書の簡潔な記述だけではわかりにくいトピックを8個 選んで解説してもらっている。大いに役立てば幸いである。
 なお,このほか,最近の会社法の法律問題は,金融商品取引法と交錯する問題が多いので,金融商品取引法の理解も不可欠となりつつあるが,本誌では前号から半年間にわたり,「会
社法学習のための金商法入門」を短期連載しているので,こちらも参考にしてもらえれば幸いである。

<特集目次> 
◇株式評価の基礎/久保田安彦
◇自己株式取得規制の構造/田澤元章
◇新株予約権の有利発行規制・取締役の報酬規制/森まどか
◇委任状による議決権代理行使と書面投票/福島洋尚
◇取締役の任務懈怠責任/高橋英治
◇取締役の監視義務/行澤一人
◇組織再編における株式買取請求権と公正な価格/松中学
◇種類株主の利害調整/鈴木隆元

本号の詳細↓
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