行政法 第2版 著:櫻井敬子 橋本博之

行政法 第2版

著:櫻井敬子 橋本博之 版:弘文堂 2009.7

 人気急上昇。公式の宣伝文句は、「新時代の読者ニーズに応えたスタンダード」である。新時代の読者とは、まさにロースクール経由で新司法試験に挑戦する者であることは言うまでもない。平易な記述でありつつも、レベルは下げない。教科書とはかくあるべきだろう。2色刷。
 基本知識の説明はもちろんのこと、最新の議論と研究成果が取り込まれ、教育的配慮も随所に行き届いた仕上がりになっている。判旨を青字で引用し、判例重視の姿勢でありその上なにより読みやすい。この一冊で総論から救済法までカバーする。薄い本なので記述が浅かったり、判例の引用が薄かったりする面も否定できないが、1冊完結型のメリットが上回る。どの基本書を使うにせよ判例集やケースブックでの補充はするので、「補充が必要」な薄い本だという評価は余り意味がないような気がする。
 第2版は、初版比で約1割のページ数増加(索引まで含めて408頁→440頁)。最新重要判例を追加したほか、最新の研究成果を反映した。さらに法改正が予定されている行政不服審査法及び行政手続法の改正動向にも言及。