VIRTUAL会社法(バーチャル会社法) 第3版

VIRTUAL会社法(バーチャル会社法) 第3版

著:木俣由美 版:悠々社 2008.4
やさしい教科書読み手に優しい「楽しめる」会社法入門書会社法がわかった

バーチャル会社法 最高に面白い(^_^) バーチャル会社法の初版は、インターネットで話題となり司法試験受験生や公認会計士受験生に馬鹿売れした。第2版は新会社法に対応していなかったためなりを潜めることに…。
 新会社法対応を果たした第3版でも、バーチャル感は維持したままで、親切に会社法の世界に導いてくれる。ガンダム(会社)を操縦するアムロ(社長)という架空事例を一貫してブレない軸としているので、最初から最後まで混乱しません。非常に面白い本なので会社法が苦手な人でも最期まで通読でるし、間違いなく記憶に残る。
 なお、登場する会社名や人物名は完全にフィクションだそうです(笑)

VIRTUAL会社法(バーチャル会社法) 第3版 木俣由美:著  〔第3版〕はしがき─―ヴァーチャル学習法のすすめ

 

 前回の『VIRTUAL会社法〔第2版〕』が出版された頃、近い将来、会社法が大改正されるかもしれないと聞いた。特に、条文の口語化のニュースには胸が高鳴った。しかし、それから3年、出来上がった会社法はといえば、確かに平仮名まじりの読みやすいものになったものの、その内容はがっかりするものであった。法律家の間でも、経済界の要請に従っただけの理念なき法律であると、すこぶる評判が悪い。問題点をはらむ危険な箇所から規制方法の偏り、果ては制定の経緯まで、様々な批判を処々方々で耳にするし、そのことにページを割くテキストさえ出てくるほどだ。著者にも、いいたいことは山ほどある。しかし、それはひとまず他の機会に譲ることにして、本書では、会社法をこれから学習しようとする読者が効率よく、かつ制度趣旨からきちんと、そして何よりも楽しく理解できるように、全力を注いだ。なぜなら、本書は、そんな会社法であっても文句を言わず(言えず)、真面目に学ぼうとする人を対象とする入門テキストだからである。
 さて今回、この新しい会社法に合わせて全面改訂をしたが、初版以来のコンセプトは変わらず"親切"を貫き、前回にも増して今回も多くの工夫を凝らしている。まず、これまで以上に、ヴァーチャル学習法を意識した講義を行った。つまり、会社で働いたことがなくても、テレビや漫画などで見た会社、家族や親戚の経営する会社の事務所などすべて頭のなかで映像化し、自ら会社を起こし経営するイメージを思い描きながら学習する方法である。ヴァーチャル・リアリティーの世界で会社法を学べば、理解しやすいし、記憶も定着しやすい。好みの会社を自由にイメージすればよいが、本書では一貫した説明のために、ゲームソフト開発・製造・販売を営む「ランダム社」を登場させた。ランダム社の経営陣は、アフロヘアの社長アフロ、その仲間のセイコ、ハヤオだ。監査役にはアフロのガールフレンドでしっかり者のフラン、監査役会の他のメンバーにトムとカム子、社外取締役にサジエとマツオ、会計監査人に天才会計士ネコのドラ、会計参与には機転の利く税理士ネコのドラコが登場する。そして公開型(A)・非公開型(a)、取締役会設置型(B)・非設置型(b)、会計監査人設置型(C)・監査役のみ設置型(c)に分類して、バリエーションモデルをなるべくイラストや図で示すように努めた。公開型の会社の株主は経営に関心のないミザル・キカザル・イワザルだが、非公開型では会社の事情がある程度わかっている双子のカツ・タツや、経営通のミラー女史・プライド氏が、監視する株主としてアフロ達を見張る。同業の大手企業は㈱ナンテンドーだ。
 重要な関連箇所は探しやすいように参照ページを随所にちりばめた。関連箇所に何度もあたれば、より有機的に理解が深まるだろう。なお、会社法の下では取締役会を置かなくてもよくなったが、ここでは基本を早く理解できるよう、従来型の取締役会設置会社を中心に説明するよう心がけた。また、各種書面の記載事項は、パソコンなどで電磁的に「記録」してもかまわなくなったが、本書では両者をまとめて「記載」としている。なお、登場する企業やキャラクターは、実在の企業やどのようなアニメキャラクターとも一切関係がない。
 最後になったが、今回も親切なテキスト作りをめざして惜しみない助言・助力をしてくださった悠々社の須藤忠臣社長に感謝の意を表したい。
 さあ、それではいよいよ、ランダム社の繰り広げるヴァーチャル・ワールドで、会社法を"体感"していこう。